【ERC20とは】ERC20トークンとの違いや対応するウォレットを紹介

「ERC20」はイーサリアムのブロックチェーンを利用してトークンを発行する際に適用される規格のことです。

イーサリアムブロックチェーン特有の規格であるERC20は、バイナンスチェーンなど他のブロックチェーンの規格にも影響を与えています。

今回は、ERC20の紹介とERC20を適用したおすすめのトークン、対応しているウォレットなどについてもご紹介します。

目次

イーサリアムの紹介

イーサリアムは分散型アプリケーションを利用できるプラットフォームのことで、2014年に設立されました。

このプラットフォーム上で使用される共通の暗号資産が、イーサ(ETH)と呼ばれるものです。(現在はイーサリアムとして定着しています。)

ERC20とは?

ERC20とは暗号資産そのものではなく暗号資産を作るための規格のことで、イーサリアムネットワーク特有です。

ERC20はトークンの統一規格であり、この規格で作られたすべてのトークンはイーサリアムブロックチェーンと互換性を持っています。

ERC20という規格ができたことで、バラバラだったトークンを一括管理することができるようになりました。

これは開発者にとってもユーザーにとっても最大のメリットになります。

ERC20の特徴

ERC20には次のような特徴があります。

  • ERC20を使って開発されたERC20トークンは、イーサリアムブロックチェーン上に構築される
  • ERC20トークンの作成にはスマートコントラクトが使われ、取引や口座残高の記録はルールに則っていれば、プログラムで自動実行される
  • イーサリアムのネットワーク上にあるトークンが使用する共通言語としてERC20が使われることで、別のトークンと交換が可能になる

ERC20トークンとは?

ERC20トークンは、ERC20を使って開発されたトークンの総称です。

イーサリアムで使用される暗号資産のETHと違うところは、ERC20トークンは口座に保有されているものではなく、契約の中にのみ存在するということです。

ERC20トークンはプロジェクト資金の調達手段として、さまざまな方法で販売されます。

トークンの統一 〜メリット

トークンがERC20に統一されたことにより、取引やウォレットを利用する際に統一されたプロトコルでのプログラミングで済むようになり、開発者は手間を省いたり開発コストを抑えることができるようになりました。

それ以前は暗号資産ごとにトークンが存在しており、例えばICOでトークンの取得・取引所での交換・ウォレットで確認という3つの作業をする際には、トークンごとにプログラムが必要でした。

開発者にとってもERC20というプロトコルで発生する問題点を探し出すことで、すばやく対応できるというメリットがあり、セキュリティーの面でも安心でしょう。

ユーザーにとっては、トークンごとに別々のウォレットを持たず、1つのウォレットで管理・運用できるのは嬉しいですね。

ERC20トークンの問題点

便利なことが多いERC20トークンですが、問題点としては2つのことがあげられます。

  • 送金した際に相手に通知が行かずに処理されてしまい、取引が成立してしまう
  • 誤ったアドレスに送信した際に、トークンが失われてしまう

送金した際に相手に通知が行かずに処理されてしまい、取引が成立してしまう

例えば、Aさんの保有しているトークンのうち4つをBさんへ送金するとします。

その場合、Aさんの残高から4つ減らしてBさんの残高を4つ増やすという処理をするのですが、Bさん側にその処理をしたという通知が行かないので、Bさんは自分の残高を確認しなければわかりません。

AさんがBさんに通知をするようにもできるのですが、Aさんはその分手数料を支払わなくてはならなくなります。

誤ったアドレスに送信した際に、トークンが失われてしまう

ERC20トークンの送金方法が次の2通りあることが原因で、トークンの消失につながってしまいます。

  • ユーザー同士が直接トークンの送受信をする
  • スマートコントラクトアドレスに送信

ユーザーが他のユーザーへトークンの送金をする際にはtransfer関数が使われ、この時に指定するのが送信先のユーザーアドレスになります。

一方、イーサリアム上でスマートコントラクトを実行する(ICOへ投資する際など)時にはapprove、transferFrom関数が使われ、コントラクトアドレスに送信します。

このように2通りの送金方法があり、誤った送信先のアドレスを指定しまうとトークンが消失することになります。

この問題を解決するため、2017年3月にERC223という規格が登場しました。

ERC223により、送金処理をする前に指定したアドレスが受け取り可能なトークンかどうかを確認するようになり、問題がなければ送金処理を実行して承認されます。

誤ってコントラクトアドレスに送金した場合は元のアドレスに送り返され、これまでのように消失してしまうトークンが出ないようにプログラムで制御できるようになりました。

ERC20トークンはどのように使われるか

ユーティリティートークン

ユーティリティトークンとは、ユーザーに製品やサービスを提供するために使われるトークンのことです。

イーサリアムで取引などの処理に支払われる手数料(GAS)は、ユーティリティートークンにあたります。

セキュリティートークン

セキュリティトークンは投資目的で利用するタイプのトークンで、有価証券のような意味合いがあり、トークンが証券としての価値を持っていれば、セキュリティトークンとなります。

そのトークンが現実世界での価値の裏付けとなって利用されるのであれば、「証券としての価値」があるということです。

ERC20を適用しているトークン 〜おすすめトークン

バイナンスコイン(BNB)

ERC20トークンの中でもおすすめは、BINANCEが発行しているバイナンスコイン(BNB)です。

BINANCE取引所は手数料が非常に安いのが特徴ですし、BNBは定期的にBINANCEによって買い戻され破棄されていますから、今後もBNBの価値は保証されるでしょう。

FTXトークン(FTT)

FTXは、以下にあるようなユニークな金融商品を扱っているのが特徴の取引所です。

  • 先物取引
  • レバレッジトークン
  • インデックストークン
  • 株式トークン

FTXトークンは、時価総額ランキング36位から近年さらに急騰し、投資家からも注目のトークンです。

クリプトドットコムチェーン(CRO)

クリプトドットコムチェーンは、クレジットカードを使って暗号資産の決済を行うためのプロジェクトです

ブロックチェーンを用いた決済方法として、すでにクレジット(Visa等)と提携してカードを発行しています。

ERC20を適用している他のトークンは、こちらから検索できます。

ERC20に対応しているウォレット 〜おすすめウォレット

MyEtherWallet

MyEtherWalletは、イーサリアムの公式ウォレットで、600種類以上もある全てのERC20トークンに対応しています。

オフライン環境にあるパソコンにウォレットをダウンロードして使うデスクトップウォレットなので、サーバーのセキュリティに問題があってもプライベートキーは守られます。

また、日本語対応なので利用しやすいのが嬉しいですね。

Ledger Nano S

Ledger社が開発したUSB型の暗号資産ウォレットのLedger Nano Sは、信頼性・安全性ともに世界トップクラスで非常に人気があります。

対応しているトークンも多く、ERC20も含め1,100種類以上もあるので様々なトークンを保管できます。

まとめ

  • イーサリアムは、分散型アプリケーションを利用できるプラットフォームのこと
  • ERC20とは?
    • 暗号資産を作るための規格
    • イーサリアムネットワーク特有
    • バラバラだったトークンを一括管理
  • ERC20の特徴
    • ERC20トークンはイーサリアムブロックチェーン上に構築
    • ERC20トークンの作成にはスマートコントラクトが使われている
    • 別のトークンと交換が可能になる
  • ERC20トークンとはERC20を使って開発されたトークンの総称
  • トークンの統一 〜メリット
    • 開発者の手間を省いたり開発コストを抑えることができる
    • ユーザーは1つのウォレットで管理・運用できる
  • ERC20の問題点
    • 送金した相手に通知が行かない
    • 誤送信によりトークンが失われてしまう
  • ERC20トークンの使われ方
    • ユーティリティートークン
    • セキュリティートークン
  • ERC20を適用しているおすすめトークン
    • バイナンスコイン(BNB)
    • FTX(FTT)
    • クリプトドットコムチェーン(CRO)
  • ERC20に対応しているおすすめウォレット
    • MyEtherWallet
    • Ledger Nano S

 

今回はERC20の紹介とERC20を適用したおすすめのトークン、対応しているウォレットなどについてもご紹介しました。

ERC20の登場により、様々なトークンを一括で管理できるようになり、他のトークンとの交換が容易になりました。

また、ERC20を使って開発されたERC20トークンによって、開発者にもユーザーにも様々なメリットがあります。

誤送信などの問題もありましたが、解決するための新たな規格も登場し、セキュリティ上もより安心なものとなっていくでしょう。

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